新型コロナウイルス (COVID-19) とアーシング

今回はコロナウィルスとアーシングについての研究内容を翻訳したものをお届けいたします。

世界中の国々がパンデミックと懸命の闘いを続ける中で、症例は59件と限定的だが、イラクのバスラ大学医学部のムーサ博士の手によって、世界で初めてアーシングによる治験が試みられました。

研究の概要は、以下のとおりです。

背景:
アーシングすることで、身体が大地にアースされると電子が体内に流入し、抗炎症作用や免疫力の向上、抗凝血作用、血中酸素濃度の上昇や、解熱作用が期待される。アーシングは、薬物治療による有害な副作用がなく、COVID−19感染者の治療に役立つ可能性が期待できる。

 

目的:
臨床的な観察研究によりCOVID−19感染予防と治療におけるアーシングの効果を調査する。

 

方法:
調査は、2020年5月28日から11月3日の期間中、通常の療法に並行するするかたちで行われた。診断はPCR検査と胸部CTスキャンによって確定され、観察研究のプロトコルは、バスラ大学医学部の倫理委員会の承認のもとで、行われた。保健省からの承認はまだ出ていなかったため、研究では病院外で闘病していた患者のみを対象としたとされている。

 

主要な観察結果:
「ある患者は常時酸素供給を受けながらも血中酸素濃度が38%に留まり、呼吸困難で話すこともできない重症だったが、劇的な変化がみられた。1日3時間のアーシングを開始して2日目、血中酸素濃度は酸素供給のある状態で95%、ない状態でも77%まで上昇した。」
「アーシング開始後1~3日が経過すると、ほとんどの患者が発熱、呼吸困難、咳、体力の低下、頭痛、胸部の痛み、味覚・嗅覚異常、食欲不振、体の痛みの症状の改善を明かにした。」
「軽症だった6名の患者の感染経路は、予防として事前にアーシングを実施していたときのCOVID19感染者との接触だった。6名の病状は軽くすぐに治まる程度だったが、家族には深刻な影響が出ていた。」

 

考察:
今回の研究は、殆どの患者が1~3日間のアーシングで著しく回復を示した。危険因子を持った9名の患者も、治癒している。加えて、重症の20名中17名が、危険因子の有無に関わらずアーシングに伴って回復した。
それゆえに、抗炎症作用、抗凝血作用、免疫力向上、血中酸素量の増進、解熱作用というアーシングの効果は、COVID-19感染治療および予防にきわめて重要な役割を果たす。COVID-19感染に対してアーシングがもつ治癒効果は、広範な調査に値し、世界的にも多大なインパクトを持つだろう。費用のかからない治療法で、幾千もの命が助かる可能性があるのだ。薬物治療やワクチン、そのほか多くの健康管理リソースに必要とされる、莫大なコストの節約にもなる。
今回の研究ではサンプル数の小ささ、入院していない患者に限った調査、多くの患者が通常の治療を受けていたこと、アーシングをしていない患者の対照群がおらず結果の比較ができなかったことなど、多くの制約があった。大きなサンプル数で入院患者やより多くの重症患者を含む追加調査が求められる。

 

結論:
アーシングはCOVID-19感染者の治療に著しい影響を与える可能性がある。この病気の主な合併症である低酸素血症、血液凝固障害、炎症、免疫欠陥は、患者の命を危険にさらすものだ。これらの合併症すべては、有害な副作用のある薬物や費用を要せずアーシングによって緩和できると考えられる。COVID-19の感染予防や治療では、毎日最低40分間、充分なアーシングを定期的に実施することが推奨される。アーシングは病状の進度に関わらず適用可能だが、早期の開始が望ましい。湿った、泥深い地面で行うとより効果的である。
アーシングは、COVID-19の治療・予防のために認可を受けた薬物や普及が見込まれるワクチンの代わりにはならないものの、現行の治療へのアジュバント(抗原性免疫賦活剤)として補助的な活用と、感染予防対策としての実施が勧められている。
電子データベースの調査では、COVID-19感染の治療法や予防策としてのアーシングを論じている既存の研究は見つからなかった。今回はじめて、研究者(Mousa 2016, Mousa 2017)は呼吸器系のウイルス性感染症の予防と治療の手段として、アーシングを推薦する 。

以上は、精緻な臨床データに裏付けられた検証可能なデータではなく、あくまでパンデミックの危機の最中にある医療の現場からの緊急リポート的な研究報告ですが、アーシングの普及を目的とするアーシングジャパンとしてはとても勇気づける内容でした。幸か不幸か、イラクというまだ先進国ではない国だったからこそ可能だった研究なのだろう。

われわれは、アーシングの科学的事実を解き明かすためには、事実の全体性と極小なナノレベルの特性の双方向からのアプローチ、そしてそれを人間の感覚と感性にもとづいて理解することを大切だと考えています。折角の最先端の遺伝子解析や免疫システムの解明が、対処療法的な狭い因果関係だけで捉えられてしまい特効薬として利用されるだけではなく、生命が何億年もの歳月を積み上げた生態系の中で、その複雑なメタボリズムと幾重にも重なった多様な共生関係からなる進化のプロセスを同時に視野にいれ、正しく臨床的に応用されことと、正と負の側面とを公平に継続観察するコホート的な実証研究の蓄積が求められます。

ムーサ博士の研究の詳細は別途リリースを予定しています。

翻訳文元
https://www.peertechzpublications.com/articles/IJCEM-6-148.php

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