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コロナウイルスの感染予防と回復

「コロナウイルスの感染予防と回復」
(寄稿クリント・オーバー、ジェイムスL. オッシュマン)

提言

突然勃発したコロナウイルスによる感染拡大が緊した事態となり、医療従事者はこの切迫した局面を乗り切るため、従来にないさまざまな対処法を探っている。ここでは、非常にシンプルでかつ科学的なアーシング(電気的に身体を地表に接続させる)という、斬新な介入処置について提言したい。コロナ禍の最中、この病原体の治療や予防のためのナチュラルサプリメント(自然な医療)の可能性についての医学的な主張が飛び交っている。FTC(連邦取引委員会)はそれを悪用者するものや、善意ではあるが、誇大な広告宣伝の問題などを取り締まっている。感染爆発があまりに急速だったためアーシングについて大規模な臨床試験を行い、FDA(アメリカ食品医薬品局)の評価を取得する時間はなかった。批判的な読者は、絶対的判断基準である無作為性に裏付けられた臨床データとFDAの認証のないアーシングなど、いかなる理由で推奨できるのか、疑問に思うだろう。しかし理由はシンプルである。広範な研究と実際にこのアプローチを用いた人々からの報告により、アーシングは深刻な喘息やアレルギー、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、インフルエンザなどを含む呼吸促迫の症状に劇的な変化をもたらすことが、すでに明らかになっているからだ。

例えば、配偶者から感染しコロナウイルスを発症した弁護士からの報告では、「胸部に貼ったパッチが有効だった」(図1)とのことだった。アーシングにより、基本的にすべての測定可能な生理学的・生化学的な特性値の均衡が保たれるようになること。これは、ウイルスの幅広い全身作用を観察するうえで重要だ。血液粘度の低下も、大事な効果である。なぜなら、ほぼすべての心血管疾患が血液粘度の上昇と関連しているからだ。内分泌科医なら、アーシングで一日のコルチゾール濃度とリズムが正常化され、それによりストレスが減少するという事実に興味を持つにちがいない。夜になってもコルチゾール濃度が正常値より高いと、眠りづらいからだ。ほかの研究では、迷走神経の調子も改善した。このアプローチはいたって自然で、シンプルでかつ安全、副作用もないため、誰もが自分で試すことができる。外に出て靴と靴下を脱ぎ、15~30分間、素足で座って芝生やむき出しの地面に直接手で触れるだけでよいという簡単さだ。アーシングの方法も進化し、家庭(図2)や、オフィス(図3)でもアーシングができるようになっている。

パッチ

図1:両方の肺を覆うようにアーシングパッチを貼ることで、呼吸窮迫がすぐに軽減される。ワイヤーはアースに繋がっている。

 

ベッド

図2:アーシング睡眠システムに用いられた電気的にアースされたシートパッド。

図3:アースに繋がったアーシングパッドに、素足を触れさせてコンピュータで作業をしている。

何が問題なのか?

まずCOVID-19が呼吸器に炎症をおこすウイルスだということだ。喘息、COPD、高血圧、心臓や肺の持病、弱った免疫組織、肥満、睡眠時無呼吸や高血圧症などの基礎疾患をもつ人にはアーシングを提案したい。また、疾病には内分泌撹乱を含む複数の難しい後遺症が残る。7月24日、CDC(アメリカ疾病予防管理センター)はCOVID-19が長引く病気になる可能性を指摘し、基礎疾患のない若者も例外ではないとしている。前述の罹患しやすい病状の多くは、しばしばウイルス感染からの回復後にも深刻な後遺症となるのだ。アーシングについて唯一断言できることは、試したらきっと嬉しい驚きがあるということだ。そして本稿の最後に、どのようなかたちでもこの研究への参加をお願いしたいと思う。

何故 アーシングなのか?

本稿の筆者のクリント・オーバーは、ケーブルテレビ業界で30年間働いたケーブルと衛星を用いたPCへのデジタル配信サービスのパイオニアであった。電気の面での安全性と、テレビ信号の質を確保するために、ケーブルシステムを適切に接地させたことが米国最大のケーブルTV会社を成立させた。テレビ信号の安定のために、グラウンディングあるいはアーシング(ケーブルの周りの金属遮蔽層と大地との接続)が必要不可欠であることは、よく知られている。退職後のクリントは、人が接地(アーシング)したらどうなるのかについて興味を持った。

1998年に実施した単純な実験で、クリントはベッドに導電性のテープを貼り、それを寝室の窓から引き出し、地中に挿入された金属棒まで伸びているワイヤーと繋いだ。そして普段から服用していた入眠剤や鎮痛剤を飲まずに、即座に眠りに落ちるという驚くべき経験をした。他の人でも同様の効果があるのかと疑問を持ち、クリントは簡易的な睡眠システムを考案した。導電性のカーボンファイバーでできたマットが、大地の表面に電気的に接続されるというものだ。これが、日夜にわたり人々の接地を可能にするアーシング製品ライン(図2・3)の始まりだった。最新の睡眠システムはレザーマットのような素材を使っており、極めて頑丈で導電性も高い。

クリントは睡眠に問題を抱える人々に最初のアーシング睡眠システムを配り、彼らにどのような効果があるかを確かめた。感想の内容は驚異的だった。多くの人が普段より早く寝つき、ぐっすりと眠り、翌日の体調も素晴らしかった。最もよく共通してみられた体験は、炎症性の痛みが軽くなったという点だ。医用の赤外線画像で、怪我やそれに伴う炎症によるホットスポットの急速な軽減が確認された。アーシングは地表で電界が振動するシューマン共鳴のなかで、体内のホルモン系が、昼夜・季節ごとのリズムと直に同調できるようにする。そのリズムは、幅広い作用をもつメラトニン・セロトニンのバランスを介し、ホルモン系のための体内時計の役割を果たしていると考えられている。

2000年、クリントはアーシングの効果について初めて論文を出版した。同年、ハーバード大学医学大学院のRidkerが心臓発作と脳梗塞のリスクを測定する炎症マーカーについて証明した、一連の大規模な臨床試験ののち初刊を出版した。彼は、ヒトの体内に残りくすぶっている炎症、または本人も気づかないサイレントインフラメーションを説明するため「残存炎症リスク」という新しい表現を用いた。ここが重要な点で、医師たちはコロナウイルスが人々を襲う場合とそうでない場合があることに惑わされている。

炎症のリスクは、コロナウイルスにつながる危険因子を含む、慢性病に対する脆弱性と同様、人によって異なる。これらの危険因子は、earthijnginstitute.net のウェブページにまとめられている数々の研究にあるように、アーシングがもたらす健康効果はまさにコインの裏と表の関係になっている。多くの言語に訳されたアーシングのガイドブックと、受賞映画はアーシングの普及に役立った。アーシングの実践は世界的なムーブメントへと発展し、人々は靴を脱ぎ捨て、昼も夜も地表と電気的につながるようになった。研究結果を支持する、幾千もの熱狂的な経過報告が送られた。約24名の科学者がアーシングを研究し、25以上の科学論文を発表されている。

例えば2007年にJ.L.オシュマンは、まだ広く認識はされてはいない、地球の表面は無限のそして常に再生しつづけている自由電子と移動電子で満たされているという事実を指摘した。大地からの電子は体内で急速に半導体化され、炎症を起こした組織へ素早く届く抗酸化剤としてはたらく。呼吸窮迫の場合、アーシングパッチの使用を考えるとよい。胸部の両側、鎖骨より15cmほど下、両側の胸骨よりに5cmほど外側にパッチを貼る。地表の自由電子による抗酸化作用が、肺の炎症を自然の力で落ち着けるので、多くの場合、効果は即座に現れる。これは、医師が心電図の記録に用いるものと同じパッチである。試す機会があったなら、アーシングを評価する調査に協力してほしい。

結論

研究と経験から、人体をアーシングさせることは、重症化の予防と、そして罹患後、充分早い時期に活用されるなら、その回復にも役立てられることが分かってきた。アーシングはおそらく、コロナウイルス感染自体の予防にはならない。しかし、いわゆる感染しやすい状態と、感染後の心血管疾患、内分泌疾病などの後遺症の双方を改善することができる。
主に2つの効果が証明されている。地表から流入した電子が、強力で即効性のある抗酸化剤となること。そして大地との繋がりが日々の、そして季節ごとのホルモン調整のリズムを地球の電界と同様のリズムに同調する助けになっているという点だ。

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